Technology

ABLCディンプル

Aerodynamic Boundary Layer Control(空力境界層制御)の略。
ゴルフボールのようにリム全体に窪みを設けて、ホイールの回転によってリムの周辺に細かな空気の渦を発生させる、ZIPP特有の表面加工。
2000年代前半から、テキサスA&M大学の低速風洞で効果を検証。エッジの強いV字型のリム、あるいは側面が平らなリムは、ヨー角1~2°以上の気流に接した場合、気流がすぐにリムから剥離して抵抗の原因となるドラッグを作成する。
U字型のリムとディンプルを組み合わせることで、リム表面に乱流境界層を形成し、あらゆるヨー角からでも気流がリムに沿って流れるようになる。
トレードオフとしてリムの表面摩擦抵抗はやや高くなるが、これはドラッグが発生することで受ける抵抗の約10分の1に留まる。

ノコギリ型にディンプルを配置して効果を高めた【ABLC Sawtooth】ディンプルや、ディンプルの形状を6角形にし、リム形状と併せて渦流を作り出す、【Hex-Fin ABLC】ディンプルもラインナップ。


ABLC搭載モデル(2021model)

202 Firecrest Tubeless Disc-Brake
404 Firecrest Tubeless Disc-Brake
808 Firecrest Tubeless Disc-Brake
Super-9シリーズ


ABLC Sawtooth搭載モデル(2021model)

303 Firecrest Tubeless Disc-Brake
303 Firecrest Tubeless Rim-Brake
404 Firecrest Tubeless Rim-Brake
808 Firecrest Tubeless Rim-Brake
202 NSW Tubeless Disc-Brake
303 NSW Tubeless Disc-Brake
404 NSW Tubeless Disc-Brake
808 NSW Tubeless Disc-Brake
303 Firecrest Tubular Disc-Brake
303 Firecrest Tubular Rim-Brake
303 NSW Tubeless Rim-Brake
404 NSW Tubeless Rim-Brake
808 NSW Tubeless Rim-Brake


Hex-Fin ABLC搭載モデル(2021model)

454 NSW Tubeless Disc-Brake
454 NSW Tubeless Rim-Brake
454 NSW Tubular Disc-Brake
454 NSW Tubular Rim-Brake
858 NSW Tubeless Disc-Brake
858 NSW Tubeless Rim-Brake


Flow Separation

V字型のリム形状や表面がフラットなリムの場合、ホイール周辺の気流はリムに触れた直後に分離して、抵抗の原因となるドラッグや乱流を発生させる。
ZIPPの幅広で丸みを帯びたリム形状や、リムに刻まれたディンプル加工が気流がリムから分離するのを極限まで遅らせる働きをし、ドラッグの発生を抑制。 同じ出力でより速く、より長く走ることを可能にする。


Center Of Pressure

ZIPPのリム形状は、走行中に風から受ける横方向の力の作用点をホイール上の最も安定した部分であるステアリング軸に近づける特性を持ち、 横風の中でもニュ ートラルで安定したハンドリングが可能。
また、ホイールの不安定感の要素のひとつでもある「バフェッティング」と呼ばれる分離流が原因で発生する不規則な振動に対しても、ZIPPのリムは効果を発揮。空気がホイール前面に当たった後に放出されるカルマン渦流のひとつひとつを小さくすることでハンドリングに与える悪影響を最小限に抑え、より高い安定性を獲得した。


TSE (TOTAL SYSTEM EFFICIENCY)

スピード低下の原因となる様々な抵抗を削減するための効率化システム。
ワイドなチューブレスタイヤ、低いタイヤ空気圧、最適化された幅広のリムプロファイル、新しいカーボンラミネート。これらの組み合わせにより、空気抵抗、転がり抵抗、振動損失、重量を削減。
少ないパワーでも、より効率的にバイクを進ませることが可能。


Hookless

リムからビードフックを無くしてインナーリム幅を拡大。
低圧でもタイヤのサイドウォールが潰れづらくなり、転がり抵抗を削減するとともに、振動吸収性が向上。タイヤ~リムエッジ間の溝が浅くなることで空気抵抗も削減される。さらにフックが無くなったことで重量も大幅に削減。
2021年モデルの303 Firecrest Tubeless Disc-Brakeと303 S Tubeless Disc-Brakeに採用。


Showstopper

耐高温、耐摩耗性に優れた炭化ケイ素が配合されたブレーキ面加工。
NSWシリーズ用に開発され、2018年モデルからはFirecrestにも採用される。
317本の溝により、ウェット状態でも優れたストッピングパワーとブレーキコントロールを実現。302とSuper-9を除く、リムブレーキモデルに搭載。


Sawtoothリム / Hyperfoilノード

ザトウクジラのヒレの形状を参考に、生態模倣学から生まれたノコギリ型のリム形状。Sawtoothリムは、リムの内径に沿ったフィン形状のHyperfoilノードで構成され、Hex-Fin ABLCディンプルと連動して気流を改善する。
454NSWと858NSWシリーズにのみ採用。


ImPress

リム表面への直接プリント。デカールに対して、ディンプルが作り出す気流の妨げにならずエアロ効果を発揮しやすい。軽量化にも貢献。
NSWシリーズとSuper-9シリーズに採用。


Cognitionハブ / Axial Clutch

NSWシリーズに搭載されるハブセット。
駆動時は磁力で噛み合い、ペダルを止めて惰性走行している時は分離する2枚のラチェットを採用。惰性走行時はラチェット同士の接触抵抗が、一般的な爪タイプの約1/2となりスピードの低下を抑制。
スイス製ABEC5グレードの高品質ベアリングを採用。


ZR1ハブ

ドイツで開発された新型ハブセット。2021年モデルのFirecrestに採用。
33個のノッチと3個×2セットの爪で構成されるラチェットは、1周あたり66箇所の細かな噛み合わせを実現し、ペダルを踏んだ瞬間に応えてくれる反応性の速さが特徴。高耐久ベアリングの採用とアップデートされたシール性能により、泥/砂区間も安心して使用できる。