Open the Road  

SRAMは1987年、アメリカのイリノイ州シカゴのダウンタウンで創業。
創業者のStanley・R・Dayは、トライアスロンの練習中に当時主流だったダウンチューブシフターに辟易していた。バスやタクシー、乱暴なドライバー、風、荒れた路面。その中を走りながら教科書通りのケイデンスを維持するために、幾度もハンドルバーから手を放して変速することに疲れていたStanは、バーエンドに取り付けできるグリップ型のシフトを考案。弟や友人をあつめてSRAMを立ち上げる。
同社の名前は創業メンバーのScott、Ray、Samから与えられた。大学時代からの友人Scott・Kingの「S」、自身のミドルネームRayから「R」エンジニアのSam・Pattersonから「AM」をとって「SRAM」。創業時の総従業員は6人。

1988年の1月、Long BeachBike ShowでSRAMはロードバイク用のグリップシフト「DB」を発表。4月にはトライアスロン用に発展させた「CAT-1」を発表し、その年のバイアスロン世界選手権で優勝を獲得したほか、ソウルオリンピックロードレースで4位入賞を獲得。全米の様々なレースでSRAMのグリップシフトが使われ、その優位性を証明。
続けて開発したフラットバー用「SRT-100」シフターが多くのメーカーでMTBやクロスバイクに採用され、数年で社員60人を抱える企業へと成長を遂げる。1991年、台湾にファクトリーを、ドイツにヨーロッパ本社を建設。創業から僅か4年で100万個のシフターを生産。勢いは衰えず、1997年にはドイツのSachs(ザックス)の自転車部門を買収し世界第2位の自転車部品メーカーに成長する。