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『2002ジロ・デ・イタリア』はインデックス・アレクシアのパオロ・サボルデッリ(イタリア)が総合優勝
第17ステージで首位に立ったサボルデッリが、マリアローザ(総合リーダージャージ)を守り抜いて初制覇!
全ステージをジェイ・スカイ・スポーツにて放送中!http://www.jskysports.com
☆使用ロードバイクはファウストコッピです!
今中大介のコメント
「総合優勝を遂げたサボルデッリは、僕が住んでいたベルガモ出身の選手です。ポルティのアマチュアチームにいたため、何度か一緒にトレーニングにも行っていましたが、平地も下りも速いスピードマンでありながら上りが最も得意で、プロになってすくに頭角をあらわし、‘99年にジロで総合2位の成績をおさめています。
今回、事実上最後の決戦の場となった第19ステージの個人タイムトライアルで、総合逆転を狙ったタイラー・ハミルトン(CSC)を見事に抑えての栄冠。
イタリアに入った時点では総合では目立つ順位にいなかったのですが、イタリア選手が春先にレースや合宿をするリビエラに差し掛かった第6ステージで、海岸線の平地にもかかわらずメイン集団を飛び出したのも、ジロ制覇への思いがそうさせたのかもしれません
ところで、インデックス・アレクシアは僕の親友のフィダンツァ(元ポルティの選手)が監督のチームです。ベルガモが本拠地で事務所やメカニックルームもコルパックとシェアしているというのも知られていないですが、両チームは選手・スタッフともに元ポルティのメンバーがいて、とにかく仲が良い。立場が逆転しているようですが兄弟チームのようです。
また、野寺は途中で故障を抱えながらも、チームメイトの励ましもあって完走しました。一週間程度のステージレースはコンディションを高める意味もあって頻繁に走りますがそれでも人間離れしたタフさが要求されます。3週間に及ぶ戦いはさらに熾烈を極めており、トップの選手たちにとっても非常に厳しいもの。ミラノに到達したのは執念ですね。よく頑張ってくれました。」
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第7回ツアー・オブ・ジャパン
☆カーボンモノコックのクオータ・クザーノが使われていました。
今回ジュラスイスのエースとして来日したアッケルマン(元ポストスイス)が使用するロードバイクは、カーボンモノコックのクオータ・クザーノでした。
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チームでは唯一彼だけが使っていたので理由を聞くと「すごくストレスなく進んでくれるから使わせてもらっているんだ」と言う答えが返って来ました。日本での輸入総代理店をしていることを伝えると、熱心にインターマックスのパンフレットを見ていました。そのうち「あっ、ツールに出た・・・」と目を輝かせて、「ミオ ソーニョ(ツールに出ることは僕の夢だ)」と付け加えました。
今年5勝していて、実力はかなりのものです。今回は中盤で熱を出してしまいリタイヤを余儀なくされました。「ジャパンカップにも来たけど、今回は良い走りをしたいと思っていたんだ。でも残念」と下を向いてしきりに首を振っていましたが、代役を務めたモーリが一時総合トップに立ち、最終日に2位で終えたことを喜んでいました。とても親しみを覚える性格の優しい人物。たぶん、また日本のレースを走る機会があるでしょうから、ちょっと気にしていていただければと思います。
☆スバル・レガシィが大活躍。インターマックス・インプレッサは海外選手が記念写真を撮るほどの人気!
スバルが大会をフルサポートし、スバル・レガシィのオフィシャルカーやチームカーが大活躍しました。低重心の水平対向エンジンを搭載し4WDで駆動する安定感の高いレガシィは、スーリーでガッチリ組まれたキャリアにスペアーバイクやホイルを満載していながら、タイトコーナーも難無くこなすことができる高性能スポーツワゴン。レース中はもちろん、レース後の隊列をなしての移動もカッコ良かったですね。
インターマックス・インプレッサWRX STIは、観客の皆さんにはもちろん、海外選手たちがレース前でさえ撮影をするくらい、ものすごい人気者でした。アクサの連中などは「ワーオ!スゲー!どうだ、オレの車だ・・・オランダに持って行ってブイブイ言わせちゃうよ!」と記念写真を撮るくらい。
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☆オフィシャルコメンテーター今中大介から見たTOJ
日本人2ステージで優勝!総合では、「こうなれば総合争いが面白くなる」という予測にほぼ沿うように後半のレースが展開していき、本当に熾烈な争いになりました。これほどまでの逆転劇は、過去のツアー・オブ・ジャパンでも、本場ヨーロッパのレースでも見られないほど。とてもスリルがありました。
レースリポート
第1ステージ 大阪 2002.5.19
昨年、初日の大阪で集団が大きく割れてしまった経験もあって、今年はアタックが激しく掛かりますがエスケープを許さない展開。初日から平均時速47kmを上回るハイスピードでレースが進み、集団のゴールスプリントに持ち込まれました。最終の鋭角コーナーで砂が浮いていないイン側に切れ込んでトップで通過した飯島誠がロングスプリントに出て、3位に粘る健闘。詰められながらも接戦の3位は立派と言えるでしょう。ステージ優勝はアクサのホールダイク。
第2ステージ 奈良 2002.5.20
奈良は世界文化遺産の東大寺大仏殿を出発する。海外勢も興味津々の東大寺。カラフルなジャージとこの巨大な木造建築の織り成すコントラストがとても新鮮!年に1度しか見られないこの光景は必見です。スタートを見て周回コースまでの18.6kmのパレード走行に自転車で付いて行くファンもいます。
昨年良い所のなかったRDMフランダース(ベルギー)だが、今年は奮起してエースのスケアリンクスが他を圧倒する逃げでステージ優勝。総合でも1位のニエツビエツキ(昨年総合優勝)と同タイムの2位に。
第3ステージ 修善寺 2002.5.22
ヨーロッパにはアルプス、ピレネー、ドロミテといった厳しい山岳コースがあり、まさに“死闘”が見られますが、この修善寺は常にアップダウンが繰り返されるということで、インターバルトレーニングをしているかのような負荷が掛かるため、また違った意味で非常に厳しいコースです。2000年に総合優勝したジャネッティーでさえ終盤まで様子をみていましたが、今回は序盤から7名が飛び出す激しい展開で、ムロズのクリミエンコがステージ優勝。自らメイン集団を引き連れて追わなければならない立場に立たされたスケアリンクスでしたが、ニエツビエツキの不調もあって結果的には総合首位に踊り出ました。
第4ステージ 茂木 2002.5.24
さあここからは3連戦。茂木はサーキットの外周部分にもコースが拡大されていて、多少のアップダウンがあります。過去には総合争いに関らない選手達が逃がして勝たせるような展開もあり、ブリヂストンアンカーの渋谷の豪快な逃げで場内が沸きました。結果的にはラスト4kmで吸収されてしまい大集団のゴールスプリントに。ステージ優勝はコムネット・ゼンゲス(ドイツ)のガンゼール兄弟の弟シュテファン。ヨーロッパでは兄弟で同じチームに所属することが結構あります。契約をする際に「弟も一緒に頼む」といった交渉をする訳です。
第5ステージ 宇都宮 2002.5.25
福島晋一(ブリヂストンアンカー)がステージ優勝!
実に有効な逃げを決めて、最後は3人によるゴールスプリントを制した福島。日本人のステージ優勝が僕以来6年振りというだけあって、『難しいかなぁ!でも福島だったらやってくれるはず!』という不安と期待で固唾を飲んで見守っていましたが、豪快に勝ってくれて実況している我々まで大興奮!
しかも、「これまで総合順位の逆転が難しいのが宇都宮でしたが、序盤から仕掛けて行けば、面白い展開になるかもしれません」と実況しているそのままにレースが動き、51秒差という大差を覆して入れ替わってしまうという大波乱が起きました。RDMフランダースのスケアリンクスから総合首位を奪ったのはジュラスイスのモーリ。勝利への執念ですね。ハラハラドキドキの1日でした。
宇都宮森林公園周回コースは、‘90年に世界選手権を開催して以来、10月にはジャパンカップを開催していてロード選手にとっては聖地のような存在です。日本中からファンが集まる場所で、中には宇都宮駅から自転車で来るような熱心な方々も見られました。
第6ステージ 東京 2002.5.26
鈴木真理(シマノ)が最後を締めくくってステージ優勝!
王手を掛けたとみられたジュラスイスのモーリ。2位に6秒差は東京のフラットなコースでは総合順位を覆すのは不可能というのが常識。しかし、前日に引き続き、やってくれました。まさかの逆転劇!序盤からのムロズの攻撃にジュラスイスは次第に隊列が乱れ始め、脱落者まで出してしまいモーリーはお手上げ状態に!総合2位に付けていたムロズのクリミエンコがエスケープに成功して総合優勝を果しました。
鈴木真理は、絶妙な位置から見事なゴールスプリントを炸裂させて、国内ランキング1位の意地を見せつけてステージ優勝!本人が勝利者インタビューの場で、照れながらも「日本人が連覇して万々歳といった感じですね」とさらりと言ってのけて、それが笑いを誘っていましたが、勝利への執念をひしひしと感じました。宇都宮から実況を共に務めたターザン編集部の大田原さんも僕も、手足がしびれてしまったほど興奮。やっぱり日本人が頑張ってくれているからこその感動です。ここ大井埠頭も週末にロードバイク好きが大挙押し寄せるメジャースポット。市民レースを走って満足感いっぱいで観戦されていた方々も多いはず。
それにしてもムロズの制覇はいつまで続くのか?これで個人総合時間賞は3度目になります!昨年茂木で優勝し3賞にも絡んできたスタフィエイ、昨年の覇者ニエツビエツキも最後の賭けに大いに貢献した最終東京ステージでした。
フランス遠征5年目を迎える福島晋一は、昨年からフランスのトップアマチュアのレースで優勝を経験していて、今ではマークされる存在。本人はこのTOJで何勝もするつもりでいたぐらいの実力を持っていて、プロデビューへの期待が掛かります。福島に刺激されたのは現在国内ランキング1位の鈴木真理。元チームメイト(ブリヂストンで共に走っていた)の勝利に、『自分も絶対に一発やってやる』という気持ちになったようです。
実は今回、総合優勝者クリミエンコに「日本選手はいい選手が多くてビックリしている」と言わせたほど日本人の走りは光っていました。野寺がイタリアのプロチームコルパックに所属して、今年2度目のジロ・デ・イタリアを走りましたが、豪快な走りが出来る選手がどんどん出てきて欲しいものです。
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