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|コラム|
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立山アルペンヒルクライムは急勾配を上るケーブルカーに乗るところから始まります
 6/22(日)に今年で2回目の開催となる"立山アルペンヒルクライム"を参加の皆さんと一緒に走ってきました。
 4月の開通時に毎年全国ニュースに登場する立山アルペンルート。20mを超える雪の大谷が有名で、ずっと以前から「いつか行ってみたいな~」と思っていましたが、その夢が遂に実現することに。
 22.3kmで標高977mから2,450mまで上るこのヒルクライムは、標高差の1,473mという数字だけ見ても日本屈指。平均勾配も6.6%と、チャレンジし甲斐のあるヒルクライムイベントです。

 
・富山ICを降りて会場入り

 富山ICを降りてすぐのコンビニに寄ると、観光ガイド本がたくさん並んでいて、久し振りに「るるぶ」を買いました。どの観光ガイド本も写真がきれいでルート説明が分かりやすい。普段はマイカーや自転車では入ることができない道路だけに、本を開くだけで気分が高まります。

 前日はイベント説明会と参加者をお迎えするバーベキュー。今や"ヒルクライマー"の肩書きを持つ日向 涼子さんや、自転車仲間でオリンピック・スケート銀メダリストの田畑 真紀さん、同じくスケート選手でクォータ・カルマに乗る門 真奈美さん、皆さんをサポートする湘南ベルマーレの選手たちが、みなさんと一緒に写真を撮りながらの賑やかな夕食を楽しみました。
 翌日は5:30スタートなので、3時前には起きなければなりません。ホテルに入ったら気合を入れて就寝の準備です。


・スタート地点まではケーブルカー

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2977mの美女平でバイクを受け取ってスタート
 「6月なので雪の壁は山頂付近に残っているくらいです」と関係者から聞いていましたが、ケーブルカーに乗り込むことから始まるこのヒルクライムは、何もかもが日常とは違っていて、最初からワクワクドキドキすることの連続。ケーブルカーは平均勾配24°を上るので、スイスの登山鉄道などとは違う面白さがあります。駅を降りると標高977mのスタート地点、美女平です。ここで前もって運ばれた自転車を受け取り、ゴールの室堂(むろどう)に運んでもらう着替えの荷物を預けてスタートラインへ。

 あいにくの雨でアップしない方が多かったので、緊張を少しでもほぐそうと「皆さんスタートはゆっくりでいいですよ・・・」と声掛けをしたところ、ゲスト仲間から「そう言いながら今中さんは全力で行くんじゃないでしょうね」と言われて、周りで笑いが起きました。


・いよいよ977mの美女平をスタート

 周囲が明るくなった5:30に、先ずは先頭グループがスタート。5人ほどが元気に飛び出して行きます。僕は引退してからというもの、早朝の走りが苦手でアップなしも辛い体になっていて、心拍数150でもかなりきつい状態。しばらくマイペースで走りつつ、途中から160以上に上げて行きます。それでも現役の頃より約3割出力が落ちていて、テクニックでカバーしているだけなので無理はできません。
 美女杉と呼ばれる巨木を眺めつつ、湿地帯が広がる1,930mの弥陀ヶ原(みだがはら)を通過。この森林限界に近い別世界の景色の中の料金所が、まるでグランツールで見かける国境警備隊の小屋のように見えてなかなかの雰囲気。現役時代を思い出しながら、毎分80回転程のやや高回転のペダリングリズムを保って上って行きます。


・昨年と違ってこの日は手がかじかむ天候、自分との戦いに

 昨年は晴れて暖かく、日本海まで見渡せたそうですが、この日は標高が高くなるにつれて冷え込みが増し、指がかじかんでシフトレバーが押せないほど。腕が冷えて途中で脱ごうと思っていたウィンドブレーカーも脱げません。終盤は勾配の変化があって、緩い所では眼下に上ってきたルートが見えて、雨でもなかなかの景色ですが、空気が薄くて肝心のペースが上がりません。「もう少し心肺機能が維持できていたらな~」と思うことしきりです。山からの吹き降ろしや、スロープからの吹上の風とも戦いつつペダリングを維持。
 寒い中でコース脇に立って待っているボランティアの方々も大変です。
 

・まるでツール・ド・フランスの頂上ゴール気分!

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全長22.3kmの3分の2を通過したところ。カメラが来たので笑顔ですが、空気が薄くてあえいでいます
 2,000mを超えると、景色は黒い岩肌と残雪が入り混じる状態に変わり、その中につづら折れのルートが見え始めます。これはもうジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスの超級カテゴリーの頂上ゴールそっくり!応援や横断幕はないものの、自分がプロ選手になって走っているかのような錯覚を覚える凄いロケーションです。

 アルプスやピレネーの頂上ゴールには、だいたいスキー場の大きなホテルがあるもので、グランツールを走る選手はそこを目印にして最後のペースを考えます。ここ立山アルペンルートでも、同じように大きな建物が見え始めます。一見ゴールのように見えますが、最初に見えるのは天狗平山荘。その先に大きな室堂ターミナルがあって、そちらがゴール。ここまで来たら数秒でもタイムを縮めるために、室堂ターミナルを目指して全力を振り絞ります。

 最後にダメ押しのような急勾配がありましたが、何とかもがき切ってゴール!標高差があるため同じバイク(クォータKOMエアー)を使用したMt.富士ヒルクライムに比べて、十数分余計に時間が掛かりました。ゴール会場ではうどんやお握りも振舞われました。気温のせいでやや硬くなってしまったドーナツも、口の中で美味しさが広がってなかなかのもの。

 色々な意味でいつもと違うヒルクライム。今回は天候にも影響されましたが、夢の立山アルペンルートを上れた喜びは、何にも代え難いものになりました。


大会オフィシャルHP
http://www.tateyama-inc.jp
今中使用バイク シクロワイアード Mt.富士関連ニュース
http://www.cyclowired.jp