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|ニュース|
レッキップ紙から記事が送られてきました


 新城幸也選手の出場で注目のツール・ド・フランス。彼の実力からすると、悲願のステージ優勝を成し遂げる可能性は大きい。新城選手がエスケープグループに入り、メイン集団が追い切れない状態になったらチャンスです。話題のクリス・フルームを中心とした総合争いも熾烈になりそう。まもなくファンの皆さんもハラハラドキドキの3週間が始まります。
 今回、ツール・ド・フランスが100回記念大会ということで、産みの親であるL'EQUIPE紙(初期は前身の「ロト紙」)が取材に来られました。


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レッキップ紙、ツール100回記念特集の取材 向かって右から記者のフィリップさん、今中、三浦恭資さん、通訳の田村さん、カメラマンのフレデリックさん。三浦さんはシマノレーシングの先輩で海外のレースに挑んだ草分け的存在。娘さんがASOの広報担当のクリストフさんと結婚されていて、今回ご一緒することに。今でも選手時代と変わらず実にパワフル

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スタート準備が出来ていないのに、ロッシュ(1987ツール覇者)に手を引かれてヴィラージュの似顔絵コーナーへ チームスタッフに「もう時間がないから」とお願いしていても取材の毎日。今考えるとありがたい話です
Photo: Frederic Mons

レッキップ紙、ツール100回記念特集の取材   ヴィラージュの似顔絵コーナー
Photo: Frederic Mons

2011の覇者カデル・エヴァンスが育ったアボリジニの村から日本へ


 今回、特集記事のために来られたのは、フランスのL'EQUIPE紙の記者のフィリップ・ルガさんとカメラマンのフレデリックさんの2人。取材内容はツール・ド・フランスに関わる世界5大陸を取り上げたもので、直前に訪れたオセアニア大陸では、カデル・エヴァンスが育ったアボリジニの村まで取材に行ったそうです。紙面を飾ると思われる写真を見せて頂きましたが、赤い土の大地に、木組みの家が建っていて、人々も実に素朴な感じ。どこまでも駆けっこしたくなるような雰囲気がありました。

 「アジア大陸については日本しかない」と、フィリップさんは思ったそうです。「成長という意味で別の国も候補に挙がったけど、僕は日本を選んだんだ」と言って頂きました。本当にありがたいですね。1996年のツールでは僕を取材されたそうで、懐かしそうに当時の写真をカバンから取り出して渡してくれました。もちろん新城幸也選手や別府史之選手が大活躍しているのも、日本が選ばれた理由です。
 ここに掲載の写真は、取材の際に頂いたものの一部です。96年当時の写真ばかりなので、どうしようかと考えましたが、取材の趣旨に触れる部分なので紹介しました。


初の日本人で話題になったけど、同時にスパイじゃないかとも報道された?

 フィリップさんは日本のレースの成長の過程に興味津々。ツール出場のいきさつや現在の選手たちの状態などの質問が次々に出てきます。
 中には、「当時、日本人初のツール出場選手としてかなり話題だったよね。初日のプロローグはヘリコプターが追っかけたからね。でも、それと同時にイマナカは日本から来たスパイだってニュースが出たのを知ってる?」という質問も。それは出場後に何となく聞いたけど、詳しいことは知らないままでした。フィリップさんが言うには、どうやら新型デュラエースのテストをしていたことや、僕がレース中に走りながら写真を撮っていたことから、そんな途方もない報道に至ったらしい。

 なぜ写真を撮っていたか?それに関しては、サイクルスポーツの隔月連載用に仕方なく自分で撮影していただけのこと。せっかくなのでプロの様子を伝えようと思い、落車で壊れてもいい使い捨てカメラを携帯していた訳です。お蔭でポケットはいつもパンパンでしたが。まあ、自分で撮っている選手なんて誰もいないから、面白がられたのかもしれないですね。それにスパイなら最低でもミノックスあたりを使っていたでしょうし。

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ツールのスタートライン。横はこの年から6回連続でポイント賞を取ることになるエリック・ツァベル
Photo: Frederic Mons

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ツールは落車が多く、エースのリュック・ルブランを牽引することも多かった。僕の後ろは山岳アシストのグェリーニ(99ラルプ・デュエズ区間優勝)
Photo: Frederic Mons

ポイント賞を6回連続で取るツァベル Photo: Frederic Mons   落車対応の牽引
Photo: Frederic Mons
     
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特に第1ステージは焦りました。総合狙いのルブランがラスト30kmで観客に突っ込んで脳震盪。オランダの強烈な向かい風の中を、死にもの狂いで牽引して集団復帰させました。さすがに疲労困憊です
Photo: Frederic Mons

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ゴール直後のフジTVインタビュー
Photo: Frederic Mons

脳震盪のルブランを復帰させ疲労困憊 Photo: Frederic Mons   フジTVインタビュー
Photo: Frederic Mons
     
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翌年パリ~ルーベで優勝することになるフレデリック・ゲドン。僕と一緒で平坦の牽引役。ポルティに来てカプチーノが好物に。「午後はお婆ちゃんしか飲まないんだぞ」と言っていた他のメンバーも、全員が夕食後にも楽しむようになりました
Photo: Frederic Mons

   
パリ~ルーベ優勝のゲドンもアシスト Photo: Frederic Mons    


愛嬌いっぱいのカメラマンのフレデリックさん

 一緒に来られたカメラマンのフレデリック・モンスさんも、当時からバイク移動のカメラマンをしていて、フィリップさんが渡してくれた写真を見ながら「これは僕が撮ったんだよ。これもそう」と嬉しそう。放送で時々バイクのカメラマンを見るので、「どのヘルメットをかぶっている?もしかしてブラックのMOMO?」と聞くと、「そう!その通り!」とニッコリしていました。国際映像を見ている方は探してみると面白いかも。

 撮影は"日本らしさ"を求めて大阪城にも行きましたが、採用されたのは千日前通でした。夕暮れ時にフラッシュを焚いての撮影が効果的で、僕らの両サイドにほど良くネオン看板が入っていて、なかなかの力作でした。
 下からあおった写真を撮ろうと、カメラマンのフレデリックさんが道路に横になると、周りのお店からも「何やろ?」と女の子が出てきて、一緒になって道路に寝転んでカメラを持つポーズ!板前さんまで出てきて同じ格好をしたのには、思わず吹き出しました。さすが、大阪のノリの良さは違います!フレデリックさんもこれには苦笑い。

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撮影で訪れた大阪城。石段に上ってあれこれと構図を考えているところ

撮影で訪れた大阪城


記者のフィリップさんもお気に入りの名選手、リュック・ルブラン

 僕がアシストしたポルティのエースのリュック・ルブランは、世界チャンピオンになってポルティに移籍してきた選手。そのあまりの陽気さは、イタリア人が呆れるほどで、ディナーはいつもコメディーショーを見ているような感じ。J SPORTの「ツール・ド・フランス 第100回記念ドキュメンタリー ザ・レジェンド 2」では、TGVの操縦席で運転手の物まねをする彼が映っていましたが、これは真面目に演じている様子を映したもの。いつもは爆笑の渦を作っていて、僕はお笑いの天才だと思っていました。

 ツールでは落車の影響もあり個人総合6位で終わってしましましたが、マドレーヌ越えのアルプス山頂ゴールステージで優勝してくれて、それがアシストである我々への大きなプレゼントになりました。延々と続く牽引とアタックの対応と応酬、伝令やボトルやウェア運び、果てはトイレの手伝いまで。大変だったけど、エースの為に走ることができる幸せを感じるツールになりました。

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ツールのチームプレゼンテーション控室。エースのリュック・ルブランとは様々なレースを走りましたが、いつも不思議なくらい仲良しでした
Photo: Frederic Mons

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健康診断でドクターから聴診器を奪って診察するルブラン。話題提供には事欠かない人気者
Photo: Frederic Mons

ツールのチームプレゼンテーション控室 Photo: Frederic Mons   聴診器を奪って診察するルブラン
Photo: Frederic Mons
     
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サイクルスポーツの世界選手権特集記事

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世界選手権で優勝(94イタリア シチリア)、翌年のシーズン途中にポルティにやって来たリュック・ルブラン 写真はブロマイド

サイクルスポーツの世界選手権特集記事   ポルティにやって来たリュック・ルブラン

 ルブランの話をしていると、フィリップさんが「そういえば・・・、イマナカは僕の子供なんだって、彼が言っていたのを思い出したよ!」と、膝を叩いてニッコリ。嬉しいことがあると頭をなでたり頬ずりしたりすることがあり、何年か前にユーロバイクで合った時も頬ずりをされて、少し恥ずかしい思いをしましたが、フィリップさんの話で納得しました。
 今回、こうしてL'EQUIPEのお2人と話をしていると、新城選手と別府選手を応援しに行った2009年のように、ぶらりと現場に行ってみたくなりました。もし記事が入手できれば、ここに追加でアップしますね。

 100回目のツール・ド・フランス、僕も皆さんと一緒にメディアの映像を含めた報道を見ながら、楽しんでいきたいと思います。そうそう、フレデリックさん探しを忘れずに!


L'EQUIPE
http://www.lequipe.fr


追記
◆レッキップ紙から記事が送られてきました

20130718001.jpg フランスのレキップ新聞記者、PHilippe Le Gars(フィリップ・ルガ)さんから記事が送られてきたので紹介します。
 記事になった写真を改めて見ると、飲み屋街のような雰囲気で、思わず吹き出してしまいましたが、フランス人からすると、これはこれで日本のイメージとしてありなんでしょう。 今回はフランス語が堪能なEQAの山崎健一さんに、要約を手伝って頂きました。


記事全体の論調

 新城幸也や別府史之が完走を果たしたツール・ド・フランス。この2人が欧州の壁を"突破"するまでには、先駆者達による数々の挑戦&努力があったのだ。


記事のタイトル

 日本自転車界の世界進出における創世記の侍たち
~新城世代の基礎を築いた2人:ツールを走った今中大介、ツールを走るべきだった三浦恭資インタビュー~


今中大介インタビュー要約

・欧州自転車界の事を知らずにポルティに加入した今中大介。ある日、落車でアゴを切ってしまった。その際にチームドクターが麻酔無しで縫い始めたのを見て、「僕は欧州にやってきたんだ!」と悟った。

・今中大介の日本で事業を紹介。

・"今中のツール出場は、お父さんがチームに大金を払ったからだ"という噂があるが(笑)それは間違いだ。今中が自転車を始めたときにはアルバイトをして自転車を買わなければいけなかったぐらいだった(お父様は今中に対して甘くは無かった)。三浦恭資もそのうわさを聞いたことがある(笑)。(そんな噂が出ていたなんて、ビックリしました~今中~)

・インタビュー現場で今中がツール1996の写真を見ている時、あるフランス人カメラマンが写っていた。そのカメラマンはずっと今中さんの事をカメラで密着取材し、常に"レースではあーしろこうしろ"と非常に親切に、たまに暑苦しく(笑)アドバイスをくれた。それもいい思い出だ。(今回の取材にも来られたフレデリックさんの事ですね~今中~)

・リュック・ルブランが今中に会うと今でも「俺のかわいい日本人だ!調子はどうだ!」と子供を扱うように頭を撫でてくる。同い年のルブランにそれをされることに戸惑いを覚えるようだ(笑)。


三浦恭資インタビュー要約

・1991年にPDMとの仮契約をしていたが、ドーピングでチームが消滅。その後も奥様の病気や、不運などもありツールに出ることはとうとう叶わなかった。でも悔いはない。「居た場所とタイミングが合わなかっただけさ」と回想する。

・三浦恭資が思うに『ツールに出たい日本人は早く欧州に渡るべきだ。なぜなら日本には自転車ロードレースの文化がそもそも存在しないからだ。思うに日本人よりも中国人のほうが先にツールで偉業を成し遂げると思う』

・ツールに出ることは叶わなかった三浦恭資。しかし彼の娘がASOのマーケティングディレクターのクリストフ氏と結婚。思わぬところで三浦とツールが繋がることになる。


記事の締め

 今中大介と三浦恭資は、自転車のイベントでたびたび顔を合わせていたが、選手として活躍した時代が少しずれていてライバルだったことは無かった様だ。このインタビューをきっかけに二人は初めて名刺交換をしていた。二人は顔を見合わせて『なんか信じられないね!こんなに長い間お互いを知っていたのに、今まで名刺交換をしたこと無かったなんて!ツールドフランスが僕たちをさらに近づけてくれたんだね!』と微笑んだ。


 簡単ですが、記事の内容に触れてみました。フランス語が分かる方はぜひ紙面を読んでみてください。
 5大陸特集記事の他の記事も送られてきたので、掲載しておきます。
 100回大会は、意表を突く奇襲攻撃や不運をカバーしてしまうフルーム本人のずば抜けた能力によって、終盤の個人T.T.を終えた現在もマイヨジョーヌをほぼ手中に納めていますね。空気の薄さを実感するはずのモン・ヴァントゥーでの超人的な脚の回り、突然のウェット路面に対応してのT.T.勝利と、ライバルはお手上げ状態です。
 厳しいアルプス3連戦となるラルプ・デゥエズ、アヌシーの山頂ゴールは如何なる戦いになるか。今週末、いよいよパリゴールを迎えます!



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